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第12回情報通信学会論文賞


平成22年度第12回論文賞に下記の論文が選定され、第28回学会大会総会において表彰状と副賞が贈呈されました。

優秀賞

 「インターネット利用が政治参加に及ぼす効果:情報源と議論の場としてのインターネットの役割 」宮田加久子

                                        宮田 加久子

                      (学会誌第28巻第3号№96 2010年12月発行)

授賞理由

本論文は、インターネットを利用することがどのような経路を経て政治参加を促すかについて実証分析を行ったものである。インターネットは政治情報源として、また政治的議論の場として利用できるが、これを通じて政治参加への直接効果・間接効果が認められることを定量的に明らかにしている。  ネット・アンケート調査という性質上サンプルの偏りはあるものの、ネット上のみならず対面での政治会話の増加、マスメディアとの補完性、米国との比較の上での日本の特徴が明らかにされており、日本でもインターネットによる選挙運動の解禁に向けた議論があるなかで有益な論考であり優秀賞に値するとの評価で一致した。

 

佳作

 「参加型ネットワークの持続的提供における優先度概念の有効性」藤井資子

                                  藤井 資子

                      (学会誌第27巻第4号№93 2010年3月発行)

授賞理由

本論文は、インターネットの普及に伴い必要となる投資額をいかに料金体系に組み込むかという問題に対し、優先度の概念を取り入れたシミュレーションを通じて解決策を提案している。有効性、新規性が認められる佳作である。

 

佳作

 「インターネット検索における「情報の集中化」の実証研究」森岡宏行

                                  森岡 宏行

                      (学会誌第28巻第3号№96 2010年12月発行)

授賞理由

本論文は現在の検索エンジン・システムのもとで情報源の集中化が起きているという問題に着目し、一次情報の数理的処理によりこれを実証した労作である。信頼性、論理性が認められる佳作である。

 

佳作

 ミニFMによるパーソナル・ネットワーキング ~関西地域の事例をもとに~ 和田敬

和田 敬

                 (学会学会誌第28巻第4号№97 2011年3月発行)

授賞理由

 本論文は1980-90年代に関西圏でミニFMが果たした中間コミュニケーションの役割について、丹念な資料の収集と聞き取り調査に基づき分析している。切り口が新鮮であり、新規性、独自性が認められる佳作である。

 

おめでとうございました。