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モバイルコミュニケーション研究会過去の研究会

 

2011年度第1回研究会(学会大会) 

【日 時】 7月3日(日) 13:00~14:30
【場 所】 専修大学生田キャンパス10号館10315教室
【司 会】 藤本憲一 氏(武庫川女子大学)

【テーマ1】 ケータイの小さな物語り:ケータイ・ストーリテリングの内側
【報告者1】 金暻和 氏(東京大学大学院)
【概 要1】 ケータイの普及による社会文化的変容は様々なところで著しい。とくに個々人の日常のなかでのケータイのあり方は、技術によって提案された機能や効率性だけでは語りきれないダイナミズムに富んでいる。本報告では、コミュニケーション手段としてのケータイについての様々な議論がなされてきているのに対して、個人にとって特別な意味を持つモノという側面からケータイのあり方を探り、主体の日常性という枠組みからケータイを論じようとする試みを紹介する。報告者はケータイの文化的ダイナミズムを浮き彫りにさせるため、ストーリテリング(Storytelling)手法を用いたワークショップを実施してきた。本報告では、こうした実践的な調査活動を通して、日本、中国、フィリピンなど複数の地域の人々によって語られたケータイの物語りを紹介、分析する。モノとしてのケータイのあり方を明かすことによって、ケータイのもつ文化的な側面を浮き彫りにしたい。

【テーマ2】ソーシャルメディアのAR的利用:位置情報利用サービスの拡大と利用者側のふるまいについて
【報告者2】吉田達 氏(新潟大学)
【概 要2】ソーシャルメディアにおけるジオタグ利用は、従来、写真などへのタグ付けやチェックイン系サービスとミニブログとのマッシュアップといった限定的、付加的な利用が主だった。場所へのタグ付け(セカイカメラなど)やARクーポン(iButterflyなど)といったジオタグを活用したサービスも含め、これらのサービスは総じてその場所へ行ったついでに使われるもので、サービスの利用自体が実際の場所へ行く強い動機になることは稀だった。しかし、今年に入って、位置ゲーやチェックイン系の各社が実店舗とのクーポン連携に取り組むなど、ネット上のサービス利用を現実空間での移動へ結びつける試みが活性化している。また、Twitter社がつぶやきへのジオタグ付与を奨励するなど、ネットでの発信情報をリアル空間と結びつける動きも高まっている。本報告では、こうしたオーグメント的なネット利用の展開について、個人の自己情報管理の側面を中心に検討してゆきたい。

【テーマ3】モバイルAR社会における時間と空間:ARフィギュアとリアルタイムARをめぐって
【報告者3】富田英典 氏(関西大学)
【概 要3】本研究はAR(Augmented Reality)技術と携帯電話のコラボレーションが社会に与える影響について研究するものである。本学会大会において継続して研究成果を報告してきたが、今回は「バーチャルペット」「等身大のバーチャル・アイドル」に対する被験者のイメージなどの分析について報告し、さらにモバイルARが都市空間にどのような時間感覚と空間感覚を生み出しているのか、現代人の移動感覚をどのように変容させようとしているのかについて分析するための枠組みについて報告したい。

※科学研究費補助金研究(基盤研究(C))「AR技術と携帯電話のコラボレーションが社会に与える影響に関する社会学的研究」(2008-2010年度)(課題番号:20530499)及び、日産財団研究助成社会学分野(公募)「モバイルARと新しい移動感覚」(2011年度)の研究成果の一部である。

 

2010年度第4回研究会

【日 時】 12月4日(土) 18:00~20:00
【場 所】 新潟大学駅南キャンパス 「ときめいと」講義室A
新潟市中央区笹口1丁目1番地(PLAKA1・2階)
【テーマ】 モバイル・メディア教育の課題
【司 会】 岡田朋之 氏(関西大学総合情報学部教授)
【報告者】 上松恵理子 氏(新潟大学教育学部非常勤講師・博士研究員)
【討論者】 松下慶太 氏(実践女子大学人間社会学部専任講師)

【概要】 デジタル教科書全導入に向けた動きが日本で始まった。文部科学省は2020年度までに,タブレット端末を一人一台活用できる環境を実現することを公表した。これは,総務省のビジョンと近いものとなっている。今後は,モバイル機能やテキスト特性に沿った新リテラシーが重要となってくる。しかし,教育現場では,子どもとケータイの関係が未だ取り沙汰され,授業実践は蛸壷化し,情報が共有されていない。
一方,韓国はDMBやIPTV等のブロードバンド環境,モバイルインターネットが普及し整備されている背景もあり,来年度はデジタル教科書が義務化される。そこで韓国との比較を通し,日本のモバイル・メディア教育の現状とその課題を検討する。

 

2010年度第3回研究会 

【日 時】 8月30日(月) 14:30~17:30
【場 所】 関西大学心斎橋オフィス  (地下鉄御堂筋線「心斎橋」駅下車、南西へ徒歩3分。)
【テーマ】 USTREAM 中継がコミュニティに与える影響を探る──Twitter ログの分析を通じて
【司 会】 松田美佐 氏(中央大学)
【報告者】 白水 菜々重 氏(関西大学総合情報学部(4年次生))
       松下 光範 氏(関西大学総合情報学部)
【討論者】 吉田達 氏(新潟大学)

【概要】 近年、USTREAM 等の簡便な映像配信サービスの登場により、学術会議や展示会等のイベントにWEBを介して参加できるようになっている。閲覧者は単にイベントの様子を知ることができるだけでなく、Twitterを介して現地にいる人と情報や意見の交換を行うこともできるため、バーチャルな参加者となりうる。本研究では、このような新しい形態の会議参加がコミュニティにどのように影響を与えるかについて、Twitterログの分析を通じて考察する。

 

2010年度第2回研究会(学会大会) 

【日 時】 6月27日(日) 10:15~11:45
【場 所】 早稲田大学国際会議場3階
【司 会】 藤本憲一 氏(武庫川女子大学)
【テーマ1】 「ジオタギングを巡るモバイルコミュニケーションの現状~Twitter, foursquare,そしてAR~」
【報告者1】 吉田 達 氏(新潟大学)
【概 要1】  近年、ケータイやiPhoneといったモバイル端末で高精度の位置情報を手軽に扱えるようになったことを受けて、Twitter などを通じたカジュアルな情報発信やライフロギングといった情報行動において、モバイルコミュニケーションがより積極的に活用されるようになってきた。サービス事業者も、昨年頃からジオタギング連携サービスを積極的に展開しつつある。本報告では、モバイル端末の位置情報機能の概要を整理した上で、ジオタギングについて、Twitter や foursquare(4sq)などでのサービス利用を具体例として検討し、ユーザの意識などとあわせて、モバイルコミュニケーションにおける位置情報利用についての現状とこれからを考察してゆく。

【テーマ2】 「ケータイ利用とコミュニティ形成の世代(ライフステージ)間比較--テーンエイジャーとママ世代にみる類似性と差異」
【報告者2】 天笠 邦一 氏(慶應義塾大学)
【概 要2】  ケータイをはじめとするモバイルメディアの普及は、日常生活におけるコミュニティ形成・維持のアプローチに変化をもたらした。しかし、その変化は一様でなく、それぞれの集団が持つ文化や場などに適応する形で受け入れられてきた。ここでは、このケータイを用いたコミュニティ実践の集団による差異に着目し、その実態を報告したい。本報告で特に注目するのが、ともにケータイのヘビーユーザでありながら、都市空間での場の構築に大きな違いがみられる「ティーンエイジャー」と「子育て中のママ世代」の実践の差異である。彼らの戦略的なケータイの利用と、独特な都市空間における場・社会関係の構築のあり方について、その関係を描き出したい。

【テーマ3】 「モバイルARの社会的影響について-Adriana de Souza e SilivaのHybrid Realityをめぐって-」
【報告者3】 富田 英典 氏(関西大学)
【概 要3】 ケータイの普及は現代人の社会生活に大きな影響を与えてきた。特に最近はiPnoneの登場などによってモバイルARに関心が集まり、同時にAR(拡張現実感)やMR(複合現実感)に関する新しい見解も登場している。そこで、本報告ではミルグラムのMRを批判的に継承しているA. S. Siliva のHybrid Reality概念、T. NilsenらのARゲームに関する研究など取り上げ、その内容を紹介し問題点を検討する。次に、近年のモバイルAR実験の実施例を紹介し、ARゲームが空間イメージにどのような影響を与えているかに関する調査研究結果の一部(中間報告)を報告する。なお本報告は平成20―22年度科学研究費補助金研究「AR技術と携帯電話のコラボレーションが社会に与える影響に関する社会学的研究」(課題番号20530499)の研究成果の一部である。

 

2010年度第1回研究会 

【日 時】5月20日(木)14:30~16:30
【場 所】マルチメディア振興センター3階大会議室 
【テーマ】 ケータイの未来を探る:ワークショップを用いたケータイ研究の試み
【司 会】岡田朋之氏(関西大学)
【報告者】新井田統(KDDI研究所)
金 ヨニ(東京大学大学院)

【要旨】未来のモバイル・メディア社会のあるべき姿を描くためには、ケータイの技術的な枠組みにとどまらず、ユーザーによって多様に展開されていく社会的、文化的あり方を探る必要がある。今回の研究会では、KDDI研究所と東京大学情報学環が共同で進めている「テレコミュニケーションの文化とリテラシーに関する質的、デザイン論的研究」の成果について報告を行い、文理融合型の最新研究動向を紹介した。報告者として新井田統氏(KDDI研究所)、金ヨニ氏(東京大学学際情報学府)を迎えた。新井田氏は、ケータイ専門家とユーザーがいっしょにケータイをデザインするワークショップを行いながら、モバイル技術の未来像を描き出す研究について報告した。金ヨニ氏は、パフォーマンス・エスノグラフィーという文化人類学的研究法を用いたワークショップについて報告を行った。

 会場からは分離融合型ケータイ研究についての質問があり、ケータイの未来をさぐる研究方法論についての議論となった。特に一般ユーザーが交わったワークショップ手法についての意見交換が活発に行われた。モバイル技術の専門家だけでなく、文化人類学など異なる分野の研究者と協力することによって知見をさらに広げられる。とりわけ青少年のケータイ利用やケータイの社会的影響をめぐって様々な言説が広まってる状況のなか、一般ユーザーとの回路を重視する実践的な必要性が更に浮上しているという議論も行われた。

 

2009年度第4回研究会
【日 時】3月26日(金)15:30~18:00
【場 所】関西大学心斎橋オフィス 
http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/access.html 
【テーマ】 「ButterflyとiPhoneBook:コミュニケーションを「拡張」する2つのiPhoneアプリ」
【司 会】岡田朋之氏(関西大学)
【報告者】中野華奈氏((株)電通)
【討論者】鈴木謙介氏(関西学院大学) 富田英典氏(関西大学)

2009年度第3回研究会

日時: 2009年8月10日(月)14:00-17:00

会場: 関西大学 東京センター
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー9階
TEL.(03)3211-1670(代)  FAX.(03)3211-1671)

テーマと講演者:
第一報告
「NTTドコモのエージェントサービス「i コンシェル」を活用した顧客囲い込みと販売促進事例」
前田義晃氏(NTTドコモ コンシューマサービス部 ネットサービス企画担当部長)

第二報告
「少子化時代のモバイルコミュニケーションの可能性――子育てサポートネットワークの構築・維持におけるケータイの役割と効果――」
天笠邦一氏(慶應義塾大学大学院、政策・メディア研究科)

司会: 富田英典(関西大学社会学部教授)

主旨:
近年、携帯電話の新しいサービスが次々に登場している。その中のひとつが携帯電話のコンシェルジュ化であり、携帯電話が秘書や執事、コンシェルジェになるサービスとして注目を集めている。それは、ユーザーの趣味趣向に合わせた情報を携帯電話に自動的に配信・更新してくれるサービスである。契約者も順調に拡大しているという。そこで、第一報告として、NTTドコモ コンシューマサービス部ネットサービス企画担当部長の前田義晃氏を迎えて、同社の携帯電話向けサービス「iコンシェル」について、サービスの概要と今後の展開についてご報告をお願いする。
コンシェルジュ化は携帯電話による生活行動支援であるが、携帯電話の普及は子育てを取り巻く社会的な環境を一変させた。特に、子育てや家事を行いながら、相手の状況にも気を遣わず連絡を取り合うことが出来るケータイメールやモバイルSNSは、子育て中の母親たちに広く受け入れられ、子育てにおけるコミュニケーション環境に革命をもたらしたといえる。そこで、第二報告では、天笠邦一(慶應義塾大学大学院、政策・メディア研究科)に、神奈川県藤沢市で未就学児を持つ親を対象に行った量的・質的調査からケータイ利用によって子育てという社会的実践に起こった変化について報告をお願いする。

2009年度第2回研究会

日時:2009年6月28(日)14:45-15:45

会場: 桜美林大学 明々館A308
テーマ:「モバイルメディアとAR技術とのコラボレーションの動向について」
発表者:富田英典氏(関西大学社会学部教授)
討論者:松下慶太氏(実践女子大学社会学部専任講師)
司会:岡田朋之氏(関西大学社会学部教授)

2009年度第1回研究会報告

日時:2009年4月25(土)14:00-16:00

会場: 関西大学千里山キャンパス百周年記念会館第一会議室
テーマ:「進化するワンセグ」
発表者:長井展光氏(MBS毎日放送 )
討論者:富田英典氏(関西大学社会学部教授)
司会:黒田?勇氏(関西大学社会学部教授)
概要:ワンセグは2006年4月のサービス開始以来、3年がたった。今では新規発売の携帯電話のかなりの機種に搭載されるようになり普及が進んでいる。制度的には08年4月からワンセグ独自編成が可能になり、従来の固定向け放送とのサイマルと異なる番組を作る試みがなされ始めている。また通信との連携サービスも徐々に進みつつある。一方、限られたエリア、イベントなどでの新しいメディアとしてエリア限定ワンセグの実証実験も各地で行われ、放送事業者ではない新たなプレイヤーも現れようとしている。またアナログ放送終了後の周波数帯の利用では、ワンセグの進化形とも言える携帯向けマルチメディア放送実現に向けての動きが急になっている。本研究会では、まず、放送業界の立場から、長井展光氏に、これらの動きを整理概観してもらい、さらに新たなコミュニケーション手段、ビジネスツールとしての可能性を探ってもらった。その上でメディア文化論の立場から富田英典氏が討論に加わり、今後の産業的、文化的、社会的課題を検討した。
共催:日本マスコミュニケーション学会マルチメディア研究会

 

2008年度第2回研究会報告

日時:2009年1月29日(木)14:00~17:00 
会場関西大学心斎橋オフィス
テーマ
:「ケータイと子ども──学校教育の場から考える」
司 会: 富田英典氏(関西大学社会学部教授)
報告者: 横山一郎氏(兵庫県教育委員会義務教育課・主任指導主事兼中学校教育係長)
岡田朋之氏(関西大学総合情報学部教授)
報告趣旨:
先頃、大阪府下の公立小・中学校で児童・生徒による携帯電話の持ち込みを禁止する方針が打ち出されたのをはじめとして、各自治体等で携帯電話の持ち 込みや使用を規制する動きが進んでいる。
そこで、本研究会では、学校教育における情報メディアの取り扱いに関する分野で積極的な取り組みをしている兵庫県教育委員会から担当者を招き、同教委の「インターネット社会におけるいじめ問題研究会」が昨年実施したネット いじめや誹謗中傷についての調査結果、ならびにネットいじめ等の事例報告を 踏まえた学校での施策、また今年から開設されたネットいじめ相談窓口の実績などについて報告をお願いする。そして、同研究会で副委員長を務めた関西大 学総合情報学部の岡田朋之氏からは、これらの調査結果についての分析をもとに、学校の果たすべき役割などについて報告をお願いし、情報教育の一環から どのようにネットやケータイの問題を位置づけているのか等についてフロアを 交えて討論を行う。


2008年度第1回研究会報告

日時:2008年9月9日(火)13:30~16:00 
会場関西大学東京センター(100-0005東京都千代田区丸の内1―7―1サピアタワー9階)
テーマ
:「フィンランドにおけるモバイルコミュニケーション事情」
報告:松下慶太氏(実線女子大学人間社会学部専任講師)
テーマ:「iモードコンテンツビジネスの現状と今後」
報告:原田由佳氏(NTTドコモコンシューマサービス部担当部長)