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情報通信文明史研究会


主査:押田榮一
幹事:中野幸紀 松田裕之

研究会主旨:情報化社会、ICT時代といわれるがそれは突然出現したものではない。 人類の長い文明発展の積み重ねの結果であろう。電信士、電話交換手、プログラマー、ICTベンチャーなど情報通信に携わる仕事は常に時代の先端を歩み、花形、憧れであった。『温故知新』すなわち過去の経緯を知り、現代を理解し、未来を洞察する。先人の足跡を手繰り、個人の技能の磨き方、生き甲斐を知り、そこから現代・未来への生き方を見つけるべく、発表者の研究成果を中心に討議に重点を置きたい。長期的には「情報通信文明史」の確立を目指し、共同研究の形で信頼性の高い「年表」も編んでみたい。

研究会開催予定

第4回情報通信文明史研究会

【テーマ】 『情報文明の進化史観』

2年間8回に及んだ研究会も最終回となった。
この度は「情報文明の進化史観」として「情報と通信が人類文明にどのような意義と役割を演じてきたか、また 今後になにを期待できるか」について報告頂くこととした。

 情報文明の進化の方向性について、話者なりの2つの視点から述べる。過去・現在・未来にわたる文明史として体系化しようとの性格を伴っている。
  人類文明に対する見方にはいろいろあろうが、技術という観点からはネットワークに注目する見方が重要であると考えている。初期の文明から現在の情報文明までを俯瞰し、話者が提案した「文明のネットワーク史観」について述べる。これは人類史という短期的な見方での文明観である。
  一方、生命史ともいえる長期的な観点から、「進化史観」ともいうべき見方で情報文明をとらえ直す試みを行っている。数理的には生命と知性の根源は相似的な法則性に基づいていると考えられる。また情報学の初期においては、計算科学(computics)とともに、生命現象から考える知性科学(intellectics)の流れがあったと思われる。しかしながらコンピュータ技術の急速な進歩に目を奪われ、知性科学は萌芽のまま取り残された。生命と知性とを情報現象として法則化する科学および人工知性(artificial intellect)などの研究が、未来の情報文明においてやがて重要性を増していくのではなかろうか。1980年代前半に話者は、それが情報検索技術から始まり、ロボティクス、自己組織化などの研究を重視すべきであると予測した。また情報通信における技術開発の熱狂の頂点は2000年前後と考えた。これを「コンピュータの30年周期説」と呼んだが、現状までは比較的よい予測であったのではないかと暫定評価している。

【発表者】 稲垣 耕作 京都大学大学院 情報学研究科 准教授 
      1949年生まれ、1977年、京都大学工学研究科博士課程終了。
      『コンピュータ科学の基礎』コロナ社、『複雑系を越えて』筑摩書房、
      『情報文化科学ハンドブック』森北出版他、逢沢 明の筆名でも著作多数。

【日 時】平成22年2月5日( 金 )14:00~17:00

【会 場】 関西学院大学 大阪梅田キャンパス 1401教室
        (〒530-0013 大阪市北区茶屋町19-19アプローズタワー14F)
        いつもの教室と違います。定員24名で定員に達し次第締め切ります。
【参加費】 無 料。 会員外の方々のご参加も歓迎いたします。
【申込み】 2月3日( 水 )までに下記アドレスへお申し込み下さい。
          情報通信学会事務局(kenkyu@jotsugakkai.or.jp)
          または直接 押田まで e-mail: oshida@jasmine.ocn.ne.jp
                      phone: 050-3398-6509

第3回研究会 続編(12/14)報告